富山県のシダ  By花じい    

エゾノヒメクラマゴケ(Selaginella hehelvetica (L.) Link)
ヒカゲノカズラ植物門
イワヒバ科 イワヒバ属

高山の草原に生じるやわらかい常緑性のシダ
高山・草原が主であると図鑑では紹介されていますが、富山では、結構低いところで、涼しい岩場にはりつくように生育しているものもあります。
平凡社の日本の野生植物シダでも、例外として岩上でも生育すると記載されています。

タチクラマゴケと同様に、立ち上がった葉の上の方に胞子嚢が付きます。
タチクラマゴケとの違いを見分けるのが難しかったのですが、葉の小ささや、腹葉の先が鈍頭であることのほか、
胞子嚢がつく葉の長さに対する、胞子嚢の比率が、エゾノヒメクラマゴケの方が圧倒的に大きいことで分かります。
(要するに葉が小さいためですね)

富山県では、東部、南東部、南部で確認されています。
標本では胞子嚢が無いものがほとんどで、今後調査が必要です。

2009年8月2日



2009年8月2日 



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