富山県のシダ By花じい
ハマハナヤスリ(Ophioglossum thermale Kom.)
ハナヤスリ科 ハナヤスリ属
日当たりのよい砂地や草地に生育する夏緑性の小型のシダです。
富山県では、魚津市、上市町、小杉町(射水市)で確認されています。
コハナヤスリのタイプは入善町、細入村(現富山市)での情報もあります。
一般に、ハマハナヤスリとコハナヤスリは、変種の関係とされており、
葉の幅が最大となるのが、葉の中央より上になるのがハマナハヤスリで、中央より下がコハハナヤスリとされていますが、
県内の標本は、同一個体でも出てくる範囲の変異であり、ハマハナヤスリに統一してよいでしょう。
一方、コハナヤスリは、コヒロハハナヤスリとハマハナヤスリとの雑種であるとの見解があり、
そのような雑種は富山県ではまだ見つかっていません。
栄養葉は変異もあり、写真のように幅が狭いものから卵型まであります。
2007年11月7日
2007年10月28日