富山県のシダ
コバノヒノキシダ(Asplenium sarelii Hook.)
(チャセンシダ科 チャセンシダ属)
石垣などに生育する常緑性のシダです。
富山県ではかつて1か所とされていたのですが、最近の調査の結果10か所の産地が分かり、
そのうち1か所は1千単位の大きな銀楽でしたので、平成24年RDBからは外れました。
しかし全体としては、あまり見られないシダであることにかわりはなく、一部を除くと産地の個体数は少なく、
貴重なものであることには変わりありません。
写真のものはやや白みがかった葉です。もう寒いからでしょうか。
2006年10月21日 葉は全体的にやや白色を帯びた緑色で、照りはありません。
2006年10月21日
中軸と羽軸の表面の溝は中央が盛り上がっています。
この特徴があるのは、コバノヒノキシダとトキワシダです。
そして、最下羽片は、縦幅に比して横幅がずっと長いのも特徴です。
2008年9月14日 八尾町大長谷地区奥
2008年9月27日 八尾町大長谷地区入口