富山県のシダ By花じい     

コハイホラゴケVandenboschia × stenosiphon (Christ) Copel.)
コケシノブ科 ハイホラゴケ属

ハイホラゴケとヒメハイホラゴケの雑種。陰湿な森林内の川沿いの岩上などに生育する常緑性のシダです。

ハイホラゴケとヒメハイホラゴケとの雑種で、富山県では両親種よりこれが一番多いようです。
葉の表面はヒメハイホラゴケに似て立体的なことが多いのですが、
ソーラスがトランペット状、コップ状の2つ出てきたり、中間的な長さのものもでてきます。

富山県では、正式な記録はほとんどありませんが、
東部、南東部、西部、南西部の山中で確認されている、ハイホラゴケの多くはこのタイプだと思います。

また、4倍体のものは別種ホクリクハイホラホケゴケ(Vandenboschia hokurikuensis Ebihara)として発表されています。
発表の論文の証拠標本として掲載された富山県内のものは、国立科学博物館の標本としては登録されていないようです。
また、2016年に刊行された「日本産シダ植物標準図鑑T」の分布図にも掲載がありません。
違っていたのか、どうなのか、確認したうえで検討します。



2012年10月14日





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