富山県のシダ By花じい
タチヒメワラビ(Thelypteris bukoensis (Tagawa) Ching)
ヒメシダ科 ヒメシダ属
山地の腐葉土のある場所に生育する夏緑性のシダです。
ヒメシダに似ているとのことですが、ずっと大きく、
小羽片の基部は羽軸に流れて狭い翼でつながれ、羽状中裂します。
要するに、羽片がゲジゲジシダに似ていると思っていただければ良いです。
富山県でもあまり多くは確認されておらず、八尾町(現富山市)、利賀村(現南砺市)での標本があります。
標本は採らなかったものでは、魚津市でも確認しております。
科は違うのですが、オオメシダも一枚だけ、それも標本にしやすく小さいものを採取すると、
このタチヒメワラビに似ているときがあります。
そんなときは、葉柄の基部の内側がへこみ外側が丸く突き出しているのがオオメシダです。
2011年8月