富山県のシダ  By花じい    

タチヒメクラマゴケSelaginella nipponica Franch et Sav.)
ヒカゲノカズラ植物門
イワヒバ科 イワヒバ属

草原に生じるやわらかい常緑性のシダです。
富山では丘陵地で、すぐ横にはコモチシダが生えているような道路の法面に、はりつくように生育しています。

これまで富山県内でタチクラマゴケとされていたものは、すべてエゾノヒメクラマゴケと同定しました。
とほぼ同時に、県内で初めてタチクマゴケを見つけました。

エゾノヒメクラマゴケと同様に、立ち上がった葉の上の方に胞子嚢が付きます。
エゾクラマゴケとの違いを見分けるのが難しかったのですが、葉の大きいことや、腹葉の先が鋭頭であることのほか、
胞子嚢がつく葉の長さに対する、胞子嚢の比率が、タチクラマゴケの方が圧倒的に小さいことで分かります。
(要するに葉がエゾより大きいのです)

富山県では、中部の一か所でのみ確認されています。


2012年7月21日



2012年7月21日 



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