富山県のシダ

トキワトラノオAsplenium pekinense Hance; A. sarelii Hook. var.pekinense (Hance) C.Chr.)
チャセンシダ科 チャセンシダ属

富山県内では2007年2月に初確認された、石垣などに生育する常緑性のシダです。
小河川の石垣護岸に着生してるのを発見しました。

コバノヒノキシダと似ているのですが、照りが違うので見た瞬間に「トキワトラノオだ!」と思いました。
思ったのはいいのですが、間違いなくトキワトラノオだと言えるには「鱗片基部に褐色の毛がある」とされており、
これを確認しなければなりません。実体顕微鏡をお借りして見てみるとはっきりと毛状のものがありました。
とりあえずカメラで一番くっつけて撮影した写真を載せておきます。


2007年11月3日



2007年2月24日 葉は緑色で、照りがあります。






2007年2月24日
最最下羽片は、縦幅(写真では横)が横幅よりやや長いか同長です。
葉柄・中軸・羽軸の溝の中央部は盛り上がっています。これはコバノヒノキシダと同じです。





2007年2月24日 鱗片は褐色から黒褐色で、基部に明褐色の毛状のものが密生しています。
このため鱗片全体が褐色がかって見えるようです。


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